美容室で面貸し業務をする場合、委託ではなく完全出来高制の請負契約での契約になりますので、少し特殊な働き方になります。
もちろんオーナー側にも、面貸しをする側にもメリット、デメリットはありますが、少なくとも面貸しをする側はオーナー目線で仕事ができますので、悪い話ではありません。
さすがに契約内容が悪すぎるのであれば問題ですが、青紙申請の練習にもなりますし(面貸しは給料制ではなく外注費の受け取り)美容師として美容院独立の練習にしてみてはいかがでしょうか。
ただし、面貸しは雇用されている訳ではありませんので、必要で無くなったら契約を切られますし、完全実力主義ですので覚悟してください。
恐らくここの記事を除いている人は覚悟ができている方だと思いますが、いくつか契約に関しての注意点を挙げておきます。
美容室で面貸しをするときの契約書の注意点①歩合制に関して
面貸しは一般的な雇用ではないため、雇用保険など安定した給与保障がありません。
歩合制ですが、その外注費は100パーセントをもらえる訳ではなく、歩合率をかけた数字となりますので、当然低すぎる歩合率ではあまり成果が上がりません。
歩合率を交渉するのも中々億劫かもしれませんが、一仕事人として、独立した美容師として自信を持って交渉するべきところで、ここから美容師として初めて自分を売り込む営業が始まると思ってください。
美容業界では、面貸しはそんなに珍しいことではありませんので、給料を引き換えにしてまで無理する必要は無く、歩合率は多いところを狙いましょう。
雇用保険に入っていないことを考えて、なるべく普段から貯金をしておきましょう。
美容室で面貸しをするときの契約書の注意点②完全実力主義であること
面貸しは美容室のオーナーからすれば、もうすでにある程度の美容室の実力を持った人としてみなされているので、教育費はさいてくれませんので、いくら有名な美容室に入っても実力を身に着けるとか技術の向上は自分自身でしなければなりません。
ですので、ある程度普通の美容師としてサロンでの雇用の経験後にとるべき手段といえます。
面貸しは別に美容室へと独立したい人だけのものではありませんので、面貸しが気に入り、オーナーさんに認めてもらえているのであれば、ずっと面貸しで働くのもありです。
というのも面貸しの場合完全歩合制ですので、職場に拘束されることがないなど裏を返せばメリットがあるものなのです。