美容師がラインを使ってお客さんの情報を勝手に私用で使うような事例はあります。
この場合2つの違法性を問われます。
まず一つに個人情報保護法と個人情報保護法にひっかかりますし、第二に第20条の安全管理と第21条の従業者の監督に不備があるという点で、同法に抵触します。
美容師一個人の犯した個人情報の勝手な使用は、確かに個人情報保護法では事業主に責任が行きますが、最終的にはプライバシーの侵害として個人に責任は帰属します。
美容師がお客さんのラインの情報を勝手に使って①お客さんをナンパ
美容師がホットペッパーの情報を勝手に使って自分が担当したお客さんに勝手にナンパラインを入れるといった事例がありました。
直接的なストレートなナンパを除くと、こういうことは頻発しているのかもしれません。
ナンパではいきなり、以下の会話が始まります(かなり要約しています)。
美容師「今日の髪型どうだった?」
お客さん「私は電話番号教えましたっけ?」
美容師「連絡ありがとう。Aさんに一目ぼれしてしまいました。悪いと思ったのですが連絡してしまいました。」
お客さん「私のラインは伝えてないはずですけどどうやって知ったのですか?」
美容師「Aさんのラインはホットペッパーで知ってしまいました。悪いと思ったけどなんとか連絡とりたくて。」
お客さん「迷惑というか私から電話番号を教えていないのに何でかな、と思って(笑)」
美容師「ホットペッパーの情報を使って分かりました。本当は解雇になってしまうから秘密ね(笑)」
お客さん「失礼ですが客の個人情報使って連絡してきたことを笑って流せると思っていますか?本社に報告させてもらいます。」
後日、美容室の2人がスーツを着てお客さんの家にいきなりアポ無しで謝罪に行くという出来事がありました。
美容師(なんとその美容室の店長さんでした)は美容師としては11年のキャリアを持った人でした。
ホットペッパーのお客さんの情報は「氏名」「電話番号」「予約内容」「生年月日」の4点なので、今回の場合、美容師は電話番号を自分のスマホに登録して、直接ラインの友達に登録したのでしょう。
後日家に謝罪に来たスーツの2人はメンバーズカードの住所で個人の家を特定したようですが、通常謝罪に来るとしても電話の一本を入れるべきだと思います。
何かと問題が多すぎる有名な事件でした。
ちなみにsarari リボン とりで店 辻 雄介さんが犯人のニュースです。
美容師がお客さんのラインの情報を勝手に使って②個人の自由
美容室の男性からお客さんにラインの交換を持ちかけられることや電話番号交換をお願いされることは頻繁にあるようですが、男性美容師さんからしたら99パーセント遊びです。
もし、お客さんも遊びなら大いに結構ですし、飲みに行ったり、カラオケに行ったりするだけの中でとどめて置くのもお客さん次第です。
ただ、本当に男性美容師で仕事熱心な人は持てますのでラインのID交換や電話番号交換を持ちかけられても99パーセント遊びであることを良く知っておいてください。
もしあなたが女性で、男性美容師さんからラインのIDの交換を持ちかけられたりした場合、99パーセント他の女性のお客さんにも同じことをしています。
ただ、美容師さんもただの一人の男性として考えると別にラインのIDを交換して遊びにいっても一線を越えなければ問題無いと思います。
要は、その美容師が信用できそうかそうでないかの見極めの目を持っていることが大事です。
だれかれ選ばずラインのIDや電話番号を交換するのは当然良くないことです。