美容師をやっていると、カラー剤やパーマの薬品などで爪が黒ずんでしまうことがあります。
美容師の手はお客様の目にも触れますので、いつも綺麗にしておきたいものですが、時には手入れが行き届かない時があります。
ここでは美容師の爪が黒くなったり変色してしまった場合の対処法をご紹介します。
目次
美容師の爪が黒くなったり変色・染まる場合の対処法①爪の間が黒くなる前にやっておくといいこと
爪をあらかじめ短く切っておく
そもそも、なぜ爪が黒くなってしまうのかというと、爪が長いからそこにカラー剤やパーマ液などが付着します。
プライベートでのオシャレも楽しみたいところですが、美容師という職業を続けている限りは、爪の中にいろいろなものが入ります。
いつも爪を綺麗に保ちたいのであれば、爪は短く切っておいたほうが賢明です。
ゴム手袋を使用する
美容師さんであれば、カラーなどの施術をする時に、手術用のような薄いゴム手袋を着用する人も多いですが、中には指先の感覚がわかりにくいと着用を嫌う人もいます。1度や2度なら素手でやっても差し支えないですが、これが数回、数十回と重なると、カラー剤やパーマ液の化学物質に直接触れることになるため、手の皮膚にもよくありません。
そこで、素手の感覚は若干鈍くなりますが、できるだけ薄手の手袋をすることがおすすめです。手袋を着用することで、爪の間が黒く汚れるのを防ぐことができますし、手荒れも防げます。
ハンドクリームを塗っておく
ハンドクリームは手荒れを防ぐもので、水洗いなどをした後に使用するものですが、事前に指と爪の間などに塗っておくことで、汚れが入りにくくする方法もあります。
しかし注意点もあり、あまり多くの量を塗りすぎるとドロドロになってしまいます。ポイントは爪と指の間に刷り込むように塗ることで、汚れのバリアーの代わりをしてくれます。
美容師の爪が黒くなったり変色・染まる場合の対処法②いろいろな方法を試してみる
メイク落とし
黒くなった爪の中の黒ずみを取るのに、1番エコで健康的な方法は、メイク落としを使う方法です。
メイク落としは、デリケートな顔の皮膚、特に皮が薄い目の周りにも使うものですので、爪や爪の周りの皮膚に優しいです。
燃やした灰
もともと、石けんなどがない江戸時代などには、燃やした灰などで身体を洗浄していたのをご存知でしょうか?石けんは南蛮渡来のもので「シャボン」と呼ばれ、身体などを洗浄するものというより、「医薬品」のような扱いを受けていたのです。それを使えるのは大名クラスの高貴なひとだけでしたので、庶民は灰で洗っていました。
石けんは油からできていますが、アルカリ性なので皮膚の汚れを取り去ってくれます。油で汚れを落とすことができるなんて、なんだか不思議な感じがしますが、シャンプーなども同じアルカリ性からできています。
同様に燃やした灰もアルカリ性なので、爪の中に入り込んだ細かな黒い汚れをも落とすことができます。美容に使う薬品などでもおなじみの「アルカリ」には、ほんとうにすごい働きがあるのですね。
除光液
少々荒っぽい方法ですが、除光液でも爪の汚れは落とせます。この場合の除光液はアセトンが入ったものを使って下さい。
落とし方は、爪楊枝などの先にコットンを薄く巻きつけて、除光液をつけ、爪の黒くなっている部分を拭いていきます。
また、なかなか落ちにくい場合は、マニキュアを落とす時のように、すぐに拭き取るより、湿布してしばらく置いておいたほうが、スムーズに汚れを取り去ることができます。
しかし、肌の弱い人はこの方法は避け、アセトンを使った後には、必ず皮膚の保湿をすることをおすすめします。
重曹
近年話題のエコな洗浄剤、重曹を使うのもおすすめです。重曹は「ふくらし粉」として、パンやケーキに入れることもできるくらい身体には安全です。重曹は掃除用と食用がありますので、できれば食用を使うといいでしょう。
重曹の成分はとてもエコなのですが、換気扇などの油汚れをもすっきり落としてくれるくらいに強力な洗浄力をもっています。
そのため、油で汚れた爪の間の黒ずみもすっきりと落としてくれます。
やり方としては、やはり爪楊枝の先にコットンを巻きつけ、水で練った重曹をつけて拭くか、落ちが悪い場合には、コットンに水溶き重曹を含ませて爪の間にしばらく置いておいてから拭き取ります。
歯みがき粉
爪の中の黒く染まっている部分をきれいにするのには、歯みがき粉を使うのも有効です。
歯みがき粉は、デリケートな口の中の粘膜に使っても安全なものなので、「メイク落とし」に次いで安全な方法です。
また、歯磨き粉は粒子か細かいので、爪の中の細かい部分の汚れも落としてくれます。銀器などの汚れでも落としてくれるくらいですので、爪の汚れなどもお手の物なのです。この場合はジェルタイプの歯磨きではなく、白い、昔ながらの歯磨き粉を使って下さい。余談ですが、歯磨き粉で爪を磨くことで、爪を丈夫にして艶もだしてくれます。
また、水道の蛇口などを歯磨き粉で磨くとピカピカに光らせてくれ、ニキビなどにも効き、コップの輪染みや衣服などについたしみ抜きにも使えます。これは、歯磨き粉に含まれている研磨剤が効くようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?美容師さんのみならず、男女ともに接客業ならば「黒い爪」は不潔に見えるため、避けたいですね。特にお客様が見ると、とても印象が悪くなってしまいますので、いつもきれいにしておきたいものです。
ここでは、爪が黒くなる前に事前にしておいたらいいこと、そして爪が黒くなってしまった時の対処法をご紹介致しました。
是非、試してみて頂きたいと思います。