美容師として独立する場合、働き方は様々ありますが、今回は面貸しと業務委託の違いについてお話します。
目次
面貸し・業務委託とは
面貸し
面貸しとは、美容室側から鏡、椅子その他の設備を「1時間いくら」「1日あたりいくら」で貸してもらい自分のお客さんを呼び込み、施術を行う働き方です。
特徴として、お客さんをお店に呼び込むのではなくスタイリストについてくるという点が挙げられます。
業務委託
次に業務委託とは、「正社員」「アルバイト」のように美容室と雇用契約を行い給与をもらうのではなく、美容室と契約書を交わした上で報酬を支払ってもらう美容師のことを指します。
業務委託については契約書を交わす前に、管轄の税務署に開業届を提出して、あらかじめ個人事業主になっておく必要があります。
面貸しと業務委託の違い
①報酬を支払う基準
面貸しの場合、(自分の売上)ー(面貸しサロンへの賃料)が自分の報酬となります。サロンへの賃料は売上の50~60%は引かれてしまいます。
そのため、例えば月に50万円の売上だった場合、20万~25万円が支払われます。
業務委託の場合、サロンから業務を受託して、その対価として数パーセントの報酬を受け取ります。
例えば、月に50万円の売上だった場合、25万円~30万円支払われます。
②集客方法
面貸しの場合、基本的に自分で集客から顧客管理まで全て自分で行わなければいけません。
元々リピーターのお客さんがいるのであれば良いですが、リピーターのお客さんがいない場合は集客するのが非常に大変です。
一方で業務委託の場合は、お客さん美容師ではなく店舗目当てで来店します。集客自体はお店側が行ってくれるので安心して仕事ができます。
③店舗の方針にとらわれるかとらわれないか
正社員やアルバイトは店舗の方針に従う必要がありますが、独立した場合は自分で自由に働くことができます。
ただ、業務委託の美容師は、ある程度は店舗の方針に従わなければなりません。
一方で、面貸しについては、お店に賃料を支払っているだけで後は自分の好きなように働くことができます。
そのため、面貸しは将来自分でお店を持ちたいと考えている方にはおすすめの働き方になっています。
いかがでしたか。美容室として独立する場合には働き方が様々あります。中には、自分のお店を開業するというのも一つの手段です。是非、今回の記事を参考に自分にあった働き方をえらんでみてください。