美容室やサロン経営を行う際に、悩みになるのが人件費です。
そこで、今回は美容室スタッフの人件費はどのくらいが最適なのかお話していきます。
それでは早速、記事本編を見ていきましょう!
目次
美容室経営における経費の内訳
美容室・サロン経営においてかかる必要な経費は、主に以下のような事が挙げられます。
・家賃
・スタイリング剤などの消耗品
・水道光熱費
・広告費
・給与
中でも大きな割合を占めるのが、人件費です。その次に家賃が挙げられます。
他業界であれば、原価も大きい割合を占めますが、原価が発生しない分他の経費に充てることが可能です。
特に、美容室は人が非常に重要になるので、経費にかかる人件費の割合は非常に高く、5割近くと言われています。
美容室経営で人件費はどのくらいが適正化なのか
売上から見るのは危険!
よくありがちな間違いが、売上を元に計算を行ってしまうことです。
売上よりも大切なのは利益です。
美容室の原価は売上の10%と言われているので、売上100万円の場合は利益が90万円ということになります。
利益から計算するようにしよう
基本的にお店を経営する場合、最適な人件費を計算する際には労働分配率を使います。
労働分配率とは、利益(売上-原価)に対してどのくらい費用をかけたか算出するものです。
計算式は以下の通りです。
労働分配率=人件費÷利益
業種や規模によって適正ラインは様々ですが、
50%~60%:平均
40%~49%:好調(生み出している利益に対して、負担が低く収まっている)
60%以上:悪い(生み出している利益に対して、負担が大きい)
上記が目安になります。
例えば売上が100万円の場合
例えば売上が100万円で利益が90万円の場合は、
45万円~54万円:平均
36万円~44万円:好調
54万円以上:悪い
といったようになります。
仮に、54万円以上かかっていた場合はお店としての生産性が悪いと言えます。
美容室経営において人件費に対して、最大の効果を上げるには
それでは、美容室の人件費に対して最大の成果を上げるためには、どのようなことを行えば良いのでしょうか。
スタッフの育成強化
もしお店でOJTの仕組みがなければ作るなど、まずは経営陣が一人ひとりの育成体制を見直す必要があります。また、スタッフが成長できる場を提供することでモチベーションを維持させることも大切です。
集客方法を考える
お店によっては、お客さんが多い時間帯と少ない時間帯に分かれるかと思います。
例えばお客さんが少ない時間帯で、SNSの更新を行ってみたり、後はこれまで掲載したことのない予約サイトに広告の掲載を行うなどすることも大切です。
適切な人件費の設定は中々難しいとは思いますが、今回の記事を参考にして、是非今後の美容室経営に活かしてみてください。