美容室の開業を検討する際には、コンセプトをイメージする前に必要な設備から抑えるようにしましょう。独立と聞くと、どんな内装にしようかなどの雰囲気に着目してしまいがちですが、美容室の開業にマッチする物件はさほど多くありません。まずは美容室を開業する際に、ポイントとなる設備から選ぶべき物件とその備えについて把握していきましょう。
目次
美容室の開業時に必要な設備とは?
美容室を開業するとなると、お客様を招き入れるために適切な物件選びが必要になります。一般のアパートやマンションであれば、シャワーの出が悪かったり、お湯の温度が安定しない状態でも我慢できるかもしれませんが、お客様相手ではそうはいきません。美容室を開業する際にチェックしておくべき4つの設備として、「給排水設備」「ガス設備」「電気・空調設備」「給排気・防災設備」を紹介します。
給排水設備
給排水設備とは水が蛇口から出て来るまで、水が排水されてからの配管を指します。ここの確認が不十分な場合にはシャワーの出が悪かったり、排水がうまくいかないなどの影響がでることが懸念されます。
ガス設備
ほとんどの物件がお湯を作る際にガスを使用していますので、ガス設備も重要です。ガス設備のメンテナンスが不十分な場合には、お湯の温度を思い通りにコントロールできないような状態に陥ってしまいます。
電気・空調設備
ドライヤーなどの設備を効率良く配置し、快適な空間を演出するためには電気・空調設備がポイントになります。どこにコンセントがあり、どのくらいの容量があるかを確認しておかなければ、必要な備品を配置できないなどの弊害が起こることが考えられます。
給排気・防災設備
美容室を開業する際には、必ず保健所への届出が必要になります。そして、保健所が確認する設備のひとつが、給排気・防災設備です。美容室として開業を認可されるためには、まず安全性が担保されている必要がありますので、物件を選ぶ前に保健所が定める規定についても確認しておきましょう。
美容室を開業する場合は必須?設備にかけられる保険とは?
美容室を開業する際に、保険への加入は必須と考えておきましょう。独立をイメージしている段階では、あまり気がつかない部分ですが、事業として美容室を立ち上げる際にリスクヘッジも考えておかなければなりません。せっかく内装工事に高額な資金を投資したにも関わらず、火災などの災害やサービス時の過失によって廃業に追い込まれてしまうということも考えられます。美容室を開業した際に考えられるさまざまなリスクに対応してくれる保険も販売されていますので、あらかじめ情報を集めておきましょう。
まとめ
美容室の開業をイメージし、どんな内装にするか、どんなサービスを提供しようかと考える前に必要な設備についてもしっかりと把握しておきましょう。美容室を開業する際は、立地や雰囲気を気に入り、物件の賃貸契約を結んだ段階で多額のお金を支払うことになります。その後、「給排水設備」「ガス設備」「電気・空調設備」「給排気・防災設備」に不備があったとしてもあらためて準備をするには、お金も時間もかかり過ぎてしまいます。まずは、自分の目で確認できるポイントを抑えておきましょう。