【保存版】面貸し美容室とは?メリット・デメリット・相場年収を紹介! | FLIP! – フリーランス美容師向け面貸しメディア

【保存版】面貸し美容室とは?メリット・デメリット・相場年収を紹介!

FLIPです。最近話題の「面貸し美容室」「シェアサロン」について解説させて頂きます。
皆さんは面貸し、業務委託、シェアサロンの違いなどをご存知でしょうか?
今回の記事は下記のような方におすすめの記事となっております!

  • そもそも面貸し美容室・シェアサロンの違いとは?
  • 面貸しの報酬相場はどのくらいなのか
  • 面貸し契約をする際に気をつけたほうが良いこととは

では解説を進めさせて頂きます。

面貸し美容室でフリーランスとして働くと残業0・高収入・自由出勤の実現も可能だったりします。一方で、もちろん、高収入を得るには努力が必要ですし、面貸し美容室のデメリットもあります。
このあたりを詳しく解説していきます。

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そもそも面貸しとは?シェアサロン、業務委託との違いは?

そもそも面貸し美容室とは何なのでしょうか?システムなどについて解説致します。

面貸しシステムとは「美容室の席を間借り」するシェアシステム

面貸しとは美容室の空いている席を「間借り」するレンタルシステムの事です。
例えば美容室が全7席あったとして、実際稼働しているのは4席くらいだったりするんですよね。。
そこを貸し出す、というのが面貸しというシステムになります。

面貸しとは、面貸しとは美容室の空いている施術席をフリーランス美容師さんや副業の美容師さんが借りること。

面貸しとは?面貸しとは美容室の空いている施術席をフリーランス美容師さんや副業の美容師さんが借りること。

美容室に対して利用料を支払うことで自由に美容室の1席を使っていいですよというサービスです。
美容室は全国で24万店舗あると言われており、席数が過剰だと言われています。
シェアリングエコノミー※1などが一般化している中で、多すぎる席に対してこのようにシェアする流れはとても良いですね。
美容業界のシェアリングエコノミーとも言えると思います。

※1:シェアリングエコノミーとは:物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み

面貸し・シェアサロンの料金設定は?

面貸しの使用料は主に3つパターンがあり、「時間あたり」「月額あたり」「売上に対する歩合」の3パターンで設定されてることが多いです。
使用料の中に薬剤料や光熱費も含まれていることがあり(お店によって規定は様々です)、美容所である必要性や機材がなければできない仕事である美容師さん業界のシステムとして普及しています。

面貸しの料金形態は主に「歩合貸し」「時間貸し」「月貸し」の3パターン。

面貸しの料金形態は主に「歩合貸し」「時間貸し」「月貸し」の3パターン。

今までの労働形態と違い、フリーランス美容師さんは使用料以外は全て自分の収入になるため、正規雇用の美容師さんに比べると圧倒的に高歩合かつ、高収入が期待できます。しかし、集客は自分でしないといけないため、お客様との信頼関係がより大切で一度お客様が離れてしまうと稼ぐことが難しいというデメリットが存在しています。

面貸しと業務委託美容師は別契約なの?

面貸しとよく混合されるのが業務委託という働き方です。
雇用自体はされていないのでフリーランス美容師ではあるのですが、集客の仕方や店舗からの管理が全く別となります。

業務委託美容師の場合は、お店が集客をしてくれて、労働時間も決まっている事が多いです。
一方で面貸しという働き方はフリーランス美容師自らが集客も責任を持って行うため、リスクが高いのです。
基本的に業務委託美容師の場合は、売上に対しての歩合率になっています。
(また、ホットペッパービューティなどで安くで集客しているサロンが多いので、顧客単価は下がるケースが多いです。)


面貸しの場合はレンタル費用のみだけで、集客は行ってくれないということですね。

面貸しはどのような美容師さんが使うの?

面貸しを利用する美容師さんは主に下記のようなケースの美容師さんが多いかと思います。

  • 美容室を独立させるまでの資金集め
  • フリーランス美容師として縛られず自由に生活する
  • 店舗の改装や開業準備の間だけ利用する
  • 専業主婦や副業で指名のお客様だけを施術する

比較的時間に縛られない働き方なので、多種多様な方が面貸しやシェアサロンというシステムをご利用しています。
副業として面貸し美容室を利用されている美容師さんもいますし、面貸し美容室という仕組み利用することで、ライフスタイルに合わせた新しい働き方が実現できます。

独立する美容師と廃業する美容室の数。店舗開業ではなく1席で独立した方がリスクが低い?

美容師業界は飽和状態であり、競争が激化しています。お客様の数が一定で需要が決まっているのに対して、年々、美容師資格取得者が増加し、サロンの数も増加しています。

実際に平成27年3月末現在の美容室数は23万7,525件で前年度に比べ1.5%増加しています。(厚生労働省サイト)
具体的な数としては、毎年、約10000店舗のサロンが開業し、年間に8000店舗のサロンが廃業しているのが現状です。

また、長期的に見ると3年以内に90%以上のサロンが潰れてしまっています。独立する美容師が多い理由として、開業する前の美容師の給料の低さと上がりにくさが原因の一つだと考えられます。
美容師は仕事内容的に長時間勤務になりやすいですが、比較的給料が低く上がりにくい業界です。
そのため、ある程度実力が身につくと独立して自分の店を持つ美容師の方が多いです。
しかし、年間で開業したサロンの約8割が廃業しているように、独立はハイリスクです。
面貸しという働き方では、リスクを避けて実力次第で高収入が得られます。そのため、独立を考えている美容師の方は面貸しも検討してみてはいかがでしょうか。

出典:http://www.mhlw.go.jp

面貸し美容室のメリット・デメリット

では面貸し美容室のメリットとデメリットを解説していきます。

出典:https://www.flickr.com

冒頭にも書きましたように、残業0・自由出勤で高収入を見込めるというのが大きなメリットです。
デメリットも何点かありますが、人の合うあわないなどによってデメリットの大きさは変わってくるかと思います。高収入を得られるかどうかは、美容師さん本人の努力によります。
美容師業界は飽和状態ですので、高収入を得るためには技術的な努力だけでなくお客様を見つける営業努力も必須です。

面貸し美容室をするメリット

正規雇用の美容師の場合、店長という役職につくと月給35万円程度が平均水準です。
しかし、面貸し美容師になることで、早い段階で店長クラスの月給もしくはそれ以上の高いお給料が見込めます。努力次第で月給100万円も可能であるため、正規雇用の美容師として働く以上にやりがいも増えるかと思います。

また、お客様からの予約が来たら働くというシステムであるため、時間の融通は効きやすくなります。
お客様とのコミュニケーションをうまくとることができれば、長期的な休みをすることも可能ですので、繁忙時期を避けた旅行などに行きやすいです。
勤務時間だけでなく、働きやすい勤務地を選べることもメリットの一つです。将来の開業のための準備期間として面貸しを利用する美容師さんもいます。
面貸し美容師になることで、自由時間が多くなるため開業するための勉強や資金集めがしやすくなります。他にも、転職活動の際や子供の育児をしながらの利用など働き方は人それぞれです。

フリーランス美容師になることで給料が多くなったのに、勤務時間が短くなったという方が多いです。普通の美容師ですと、出社すると掃除や朝礼を行います。
その後も、営業が始まるまで練習やミーティングがあります。閉店後も掃除や後輩の練習の指導などすることが多くあり、勤務時間は長くなりやすいです。
一方、フリーランス美容師の場合ですと、予約をいただくと準備して施術を行い、予約分の施術が終わるとその後は自由です。もちろん、練習などは継続的にする必要はあるかと思いますが、ミーティングや後輩の指導などはする必要がなくなりますので圧倒的に労働時間が短くなります。
もちろん、残業もありませんので勤務時間的にはフリーランス美容師の方が正規雇用の美容師より楽になるかと思います。

また、フリーランス美容師だとお客様を始めから最後まで施術することができるというやりがいもあります。正規雇用の美容店で働くと、お客さまが自分を指名してくださっているのに、カウンセリングとカット、最後のスタイリング以外は基本的にはアシスタントに任せることになります。もし自分がお客さまの立場だったら、最初から最後まで指名したスタイリストに担当してもらいたいと思うはずです。そのため、面貸し美容室で働くことでお客様とコミュニケーションをとる時間も増えて、信頼関係は築きやすくなります。

面貸しのデメリット

面貸しは、お客様が一度離れてしまうと稼ぐことが難しくなってしまうかもしれません。そのため、リスクは少なからず常にあります。接客には常に細心の注意を心がけましょう。また、社交性がないと新規のお客様の獲得が難しく高収入が見込めないでしょう。フリーランス美容師をしている方はブログやSNSなどを使って集客をしている方が多いですが、集客の仕方は人それぞれです。プライベートで知り合った友達の方に来ていただいて満足してもらうことができればリピート客にもつながります。多くの方とコミュニケーションを取って自分のことを宣伝するのが基本的な集客方法です。面貸し美容室で働くことで、面貸し美容師同士のコミュニケーションが取れますので、初めのうちは他のフリーランス美容師の集客方法などを参考にするといいです。


集客込の業務委託型美容室との比較になります。

他には、フリーランスであるため、雇用保険や労災保険などには入ることができないという特徴があります。確定申告を自分自身でしないといけないため、労力や税理士の方に頼んだ場合にはお金がかかってしまいます。確定申告のために、日ごろの経費の領収書などをまとめておく必要があり、従来の美容師では必要なかった業務が増えてしまいます。確定申告の際には、仕事道具(ハサミ、シャンプーなど)やそのメンテナンス代や交通費などを経費として申告することができます。サロンによって、光熱費や水道代を始め、シャンプーやカラー剤が契約費用に含まれているかどうかが変わってきます。サロンによっては材料費などのコストがかかってしまうため、働く前に確認しておきましょう。材料費が含まれていても、仕事道具やシャンプー、カラー剤にこだわって自腹で用意している美容師さんも少なくありません。

面貸し美容師は、全てのお仕事を自分でしないといけません。正規雇用の美容師の場合ですと、シャンプーなどはアシスタントの方がしてくれます。面貸し美容師の場合ですと、お客様の施術を始めから最後まで担当するのがお仕事です。施術を全て担当できる方がやりがいはあります。ただし、毎日のシャンプーの影響で手荒れに悩む美容師の方が多いので、手のケアが必要です。

面貸し美容師になる場合の注意点

まず、サロン選びが重要です。サロンによって、契約条件などが大きく変わってきますので色んな面貸し美容室を見て自分に合ったサロンで働くことが重要です。主な契約システムは2つです。「歩合制」と「時間制」です。

歩合制ですと、売り上げの約40~50%を利用料として店舗に支払う契約です。この歩合が高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれですが、美容師の正社員よりは高い還元率です。そのため、お客様を維持することができれば高収入を得ることができます。しかし、美容室が集客を支援してくれないため自身で宣伝などをして新規のお客様を見つける必要があります。

時間制ですと、時間・月額などに応じてサロンをレンタルする契約です。施術時間が短い美容師の場合は1時間あたりにより多くのお客様をカットすることができるため、歩合制より時間制での面貸し利用をお勧めします。また、面貸し美容室によって材料費・光熱費・水道代などが契約料に含まれるかどうかも変わってきますので注意が必要です。

面貸し美容師は年度末に確定申告を行い税金を納める義務があります。そのため、給料を全て使ってしまいますと税金が払えなくなってしまいますので、税金のことを考えて生活することが大切です。

契約する店舗にもよりますが、シャンプー・カラー剤などを自分で揃えるのならばまとまった初期費用が必要になります。初期費用が集まらない場合は材料費が契約料に含まれている店舗を探しましょう。

面貸しでいくら稼げるの?年収・給料

出典:https://www.flickr.com

面貸し美容師は完全歩合制であるため、給料は人によってそれぞれです。お客様がいれば、月に100万円稼ぐことも可能ですが、実際に稼げる人はほとんどいません。現実問題として、集客が難しいため、面貸し美容師を始めたばかりの人はだいたい月の売り上げが50~60万円くらいが平均的です。歩合制ですと、月の売り上げが50万円で手取り約25~30万円です。ただし、そこから交通費・仕事道具・保険料・税金がかかってしまいます。月に50~60万円以上は稼がないと、正規雇用から面貸しに変える給料面でのメリットはほとんどないかと思います。

高収入を得るためのポイントは集客数と一回辺りの施術料金です。施術料金は自由に自分で設定することができます。施術料金が技術に見合っていなければお客様は付いてきませんので、他の美容師にはない高い技術が必要です。

面貸し美容室が日本になかなか普及しない理由

出典:https://www.flickr.com

大きな理由は、サロンの利用料が高い点です。売り上げの40~50%が一般的な利用料です。仮に月に50万円売り上げたとしても、自分に入ってくるのは25万です。そこから、交通費・保険料・材料費などの経費を引くと、給料は普通の美容師以下になってしまう可能性もあります。また、美容室が集客を支援してくれないため、リピート客がいない始めのうちは売り上げを上げるのも大変です。仮にお客様一人当たりの平均的な施術料を5千円とした場合、月に50万円稼ぐには100人施術する必要があります。毎日、働いたとして1日に平均3人の施術をしなければいけません。普通の美容師からすると1日に3人の施術は少ないと感じるかもしれません。しかし、自分の集客だけで1日平均3人のお客様を集めるのは大変です。実際に、50~60万円くらいの売り上げの方が多く、高収入を得るのは容易ではありません。

また、日本は昔からずっと終身雇用がメジャーな体質です。非正規雇用の社会的評価は低く、正社員でないと好ましくないという風潮があります。そのため、面貸しという働き方は異端であり、世間体的に良くないイメージを持つ人も多いのかもしれません。しかし、面貸し美容室は約20年前ほどから存在しており、最近できた働き方ではありません。

面貸し美容師は完全歩合制であるため、面貸し美容師で生活していけるかという不安が常についてきます。収入が不安定という理由から、興味はあるけど試さないという方も多いかと思います。面貸し美容師は最低保証制度がないため、お客様が来られないと給料がありません。独立に比べると初期費用もそんなにかからないですし、閉店のリスクもないですが、働き方は独立するという形ですので自分一人で雑務や集客をするのが苦手な方には向いてないです。

面貸し美容室を検討する人におすすめのサービス

面貸し美容室に興味をもちながらもフリーランス美容師になることに踏み切れない方も多いかと思います。面貸し美容室の利用料の相場が40~50%であるため、最低でも月に50~60万円は稼げないと生活していくのは厳しいです。そのため、利用料の高さや集客の仕方に不安がある方も多いかと思います。

歩合制に不安のある方には、月額固定費システムの面貸し美容室がお勧めです。このシステムでは、美容室の利用料金として月額固定費を美容室に払うことでサロンを自由に使うことができるシステムです。お客様が少なくても毎月、固定費の利用料金がかかってしまうというデメリットがありますが、月額固定費システムの面貸し美容室の方がサロン利用料金が安価になりやすく、より収入を増やすことができます。例えば、月に60万円売り上げた場合、月額固定の利用料と材料費などを引いた残りが全て自分の利益になります。自分の努力次第で売り上げの還元率を上げることができますので、モチベーションの向上にもつながります。

集客の仕方と売り上げに不安がある方には、業務委託型の面貸し美容室をお勧めします。業務委託型の面貸し美容室では、店舗側が集客をしてくれるため、お客様の心配はありません。また、最低保障給もついているため、安心です。契約内容としては、最低保障給が付いていて、フリー集客や指名集客に関しては歩合が約40~50%と決まっています。集客に自信のある方や集客に興味のある方は歩合制や時間制の面貸し美容室で働く方が稼げますので、どのスタイルがいいかは人によるかと思います。

まとめ

美容業界において面貸しという働き方はまだまだマイナーな働き方ですし、知らなかった人もいるのではないでしょうか。面貸し美容師にはメリットも多く、将来的には面貸しで働く美容師が一般的になっているかもしれません。面貸しに興味を持たれた方は、ぜひとも面貸しという働き方を検討してみてください!

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