ヘアサロンを開業するために、買い揃える必要がある備品は、いろいろありますが、気を付けなければいけない、注意する点があります。注意点を押さえないと、無駄な出費になったり、購入したのはいいけど実際使用する場面がないなど、後悔が残る備品購入になってしまいます。決められた予算の中で、なるべく無駄がない、良いアイテムを購入するといいです。美容師さんの仕事道具などは、長期間使用できる品質がいい用品を、選択するといいでしょう。
目次
美容室を開業するために買い揃える重要な備品「ハサミ」
1番重要なのは、髪の毛をカットするためのハサミです。ハサミは基本として3種類あり、ベーシック・セニング・スライド、があります。ベーシックはベースカットに使用されることが多く、汎用性があるハサミです。長さは6インチのものがメインですが、自分が使いやすい長さのハサミを探すといいでしょう。
セニングは、髪の毛の量を調整するために使用します。毛量を落とすために、いろんな種類のセニングハサミがあります。お客さんの髪の毛の量は、多い人も少ない人も、いろんな方がいらっしゃいますので、それぞれの髪の毛のボリュームに対応できるよう、何本か購入するといいでしょう。
スライドは、髪の毛をスライドさせながらカットする場合に使用します。基本的な使い方は、毛束の根元から毛先に向けて、削ぐようにカットしたい場合です。髪の毛の毛束に、不揃いな動きを出せるので、そのようなカットをお客さんに施術したいのであれば、購入しておくと使用場面も多く、便利なハサミになります。ヘアサロンを開店する際は、カット技術が発揮できるハサミを、買い揃えておくことが、とても重要になってきます。
美容室を開業するために買い揃える重要な備品「ヘアブラシ」と「コーム」
ヘアブラシやコームは使用頻度が高く、ハサミに次いで重要な用品です。ハーフブラシは、形状が半円になっているヘアブラシで、頭の丸みに沿ってブローする際に、使用することが多いです。ブラシは固いのが特徴なので、自分が使用しやすい固さのものを探すといいでしょう。
ロールブラシは、髪の毛をカールしたり、パーマのブローに使用します。ロールブラシは、動物の毛で作られているものと、ナイロン製のものと、混合しているタイプのものがあります。動物の毛は豚毛と猪毛になりますが、髪の毛をとかすと艶を出すことができます。ナイロン製は、髪の毛にテンションをかけやすいです。静電気が起きるので、動物の毛がおススメですが、自分が扱いやすいのはどれなのか、検討して選ぶといいでしょう。
スケルトンブラシは、カールしている髪の毛や、ブロースタイルをいい感じに整えるのに使用します。ドライヤーの熱が伝わるので、手軽に髪の毛にボリュームを出すことが可能です。男性のブローヘアスタイルを、格好よくふんわり立ち上げるために、用意しておくといいヘアブラシです。
クッションブラシは、クッションがついているヘアブラシで、絡んだ髪の毛を簡単にほぐすことができます。細かいのが特徴なため、フケなどを払うことができ、お客さんをシャンプーする前に使用します。買い揃えておくと便利なアイテムです。
ウッドブラシは、とても絡んでしまった髪の毛を、ほぐすために使用します。エクステンションがついている髪など、粗い毛流れをとかすにも向いています。使用頻度は少ないかもしれませんが、持っていると役立つ場面もある、便利なヘアブラシです。シャンプーの際に、使用する方法もおススメです。木でできているので、頭皮にも優しいです。
まとめ髪用セットブラシは、パーティ用のアップスタイルや、髪の毛を束ねる場合に、使用するといいヘアブラシです。ナイロン製と動物の毛があり、自分が使用しやすいタイプを選ぶといいでしょう。
コームは、髪の毛をカットする際や、綺麗にとかす場合に使用します。いろんな種類のコームがありますので、何種類か購入して、使い分けることで、カット技術をサポートしてくれるアイテムになります。自分が得意としている、カット技術に合うコームを探すといいでしょう。
美容室を開業するために買い揃える重要な備品「ヘアサロン用シャンプー」と「トリートメント」
髪の毛をカットする際も、カラーリングしたりパーマをかけた後も、シャンプーとトリートメントは必ず行うので、開店した店舗のヘアサロンで、売り上げに繋げられる、シャンプーとトリートメントを選ぶといいでしょう。お客さんに気に入ってもらえれば、リピート購入も期待でき、売り上げをアップさせる、頼もしい用品と言えます。美容室を安定して経営していくためにも、お客さんに喜ばれる、シャンプー・トリートメントを使用して、お客さんの髪の毛を、洗髪するようにして下さい。
業務用のシャンプーとトリートメントは、お客さんから見ますと、プロ使用なので市販の商品より、きっと良いに違いないと思われています。そのため、洗髪では市販商品にはない、手触りの良さやいい香りなど、ワンランク上だと思ってもらえるような、専門性が高いシャンプー・トリートメントを、探して使用するようにしましょう。
お客さんは髪の毛に対して、何かしら悩みがあることがほとんどなので、悩みの種類だけシャンプー・トリートメントを用意する必要があります。1種類だけで対応しないように、気をつけて下さい。
髪の毛が痛んでいる人には、ダメージヘアをケアできるものを。カラーが色あせている人には、退色防止のための商品を、髪の毛にボリュームがない人には、ボリュームが出る商品を、お客さんの髪の毛の状態に合わせて、シャンプー・トリートメントを使用するのがおススメです。どういうシャンプー・トリートメントを使用しているのか、一言伝えれば購入してもらえる可能性も大きいです。
美容室を開業するために買い揃える重要な備品ドライヤー
ドライヤーも、美容師さんにとっては、とても重要なアイテムです。お客さんの髪の毛を手早く乾かすことは、開店率を上げるために、必要な要素になってきます。ですが、ドライヤーの熱が強すぎて髪の毛が痛むと、クレームになる可能性があります。業務用としてプロ使用するドライヤーは、仕事を効率よく進めるために、優れている商品を選ぶといいでしょう。
選択のポイントとしては、ワット数と風量を見て、選択するといいです。おススメのワット数は1200W以上で、短時間で髪の毛を乾かすことができ、電気代もあまりかかりません。風量は強いほど、乾きにくい髪の毛の根元を、しっかり乾かすことができます。
又、マイナスイオン機能がついているドライヤーであれば、水分を髪の毛に吸着させることができ、マイナスイオンに変換してくれるので、髪の毛の水分を保つことができます。カラー剤やパーマ剤の使用で、髪の毛が乾燥してパサついているお客さんに、マイナスイオンドライヤーで髪の毛を乾かすことで、適度な水分を保てる、状態のいい髪の毛に整えることが可能です。ドライヤーの熱により、髪の毛がダメージヘアになることを防ぐこともできます。
美容室を開業するために買い揃える重要な備品はリストアップしておく
購入しなければいけない備品は、ケープやピン、タオルなどから、事務処理に必要なコピー用紙、封筒・ハガキなどいろいろあります。買い物売り場に行ってその場で商品を見て、購入する方法もありますが、この方法ですと予算オーバーになる可能性があります。
購入する予定の備品は、いくらぐらいの予算でおさめるか決めて、ケープは約いくらぐらいなど、おおまかでもいいので、使う金額を購入用品リストと一緒に、記入しておくといいでしょう。購入に行く時間が無いのであれば、ネット通販などで購入する方法もあります。
美容室をおしゃれな空間に演出するために、その他の備品として、例えば観葉植物とか、アロマキャンドルなど、備品リストに入れて購入するといいです。最もお客さんが重要視するのは、美容師さんの技術や、接客が丁寧かですが、店舗が居心地いい空間になっているかが、すごく重要なポイントになってきます。パーマやカラーをする人は、約3時間ぐらいは美容室に居ることになりますので、また来店したくなるような、良い雰囲気のお店にしておくことが大切です。
まとめ
開業したての美容室に対して、お客さんは美容師さんに対し、カットにしてもパーマにしても、技術力の高さを求めます。なので、自分の技術を最大限に発揮できる、備品を購入することが重要になってきます。自分に合っていない仕事道具で、自分の腕がどれだけも活かせないと、すごくもったいないですし、予算の無駄使いになってしまいます。購入する予定の備品は、予算を決めリストアップして、自分をサポートしてくれる用品を、注意して購入するようにしましょう。