美容師という仕事はさまざまな業種がある中でも身体的な負担の大きい仕事です。場合によっては、お客様に喜んでもらうというやりがいを感じているにも関わらず、腰痛を原因に辞めなければならないケースも考えられます。美容師として頑張りたいとお考えの方は、まず体のケアを日常的に行いましょう。今回は、多くの方が悩まされる腰痛の3つの原因と対処法を紹介していきます。
目次
美容師は腰痛になりやすいと言われる3つの原因とは
一般的に美容師は腰痛になりやすいと言われていますが、その原因のすべては日常の動きの中にあります。慢性化してしまうと、一度の治療ではなかなか治らないとされている腰痛だからこそ、その根本原因を把握しておきましょう。今回は3つの原因として「営業時間は立ちっぱなし」「使う筋肉が左右どちらかに偏る」「繰り返さなければいけないシャンプー」について紹介していきます。
営業時間は立ちっぱなし
美容師という仕事が身体的な負担の大きい仕事とされるのは、基本的に一日中立ちっぱなしだからです。もちろんサロンの営業時間や接客時間にもよりますが、忙しい美容師であれば朝10時に施術を開始したと思ったら、あっという間に夜の20時なんてことも少なくないようです。その間も下半身から背中までの筋肉はずっと働き続けていることになります。
使う筋肉が左右どちらかに偏る
体の構造は複雑なもので、左右どちらかの筋肉が発達しすぎたり弱まりすぎたりと、そのバランスがとれなくなることで痛みを発します。そして、美容師という仕事は利き腕だけを長時間動かし続けるという作業を伴うため、筋肉のバランスが保ちにくいとされています。体のバランスが崩れると根幹に痛みを感じやすいため、コシ付近に不快感を感じることも少なくありません。
繰り返さなければいけないシャンプー
美容師の中でもアシスタントの期間は、腰痛を伴いやすい期間です。もちろんスタイリストになってからも体への負担が0になるわけではありませんが、アシスタント自体のシャンプーほど過酷な作業はありません。人間の頭を持ち上げ、支えながら洗う作業を一日何十回も行っていれば、体がSOSを発しても不思議ではありません。
美容師必見!腰痛を軽減するための対処法
体が発する不具合の中でも、腰痛が厄介なのはその8割以上は原因が特定できない点にあります。一度の通院で完治する可能性は低く、慢性化しやすい非特異的腰痛と診断されることがほとんどです。その場合は、長期的に体をケアし続け、次第に整形していくほかありません。病院で受診しておくことで、お灸や整体院に通う際にも保険適用となる可能性がありますので頭に入れておきましょう。また、お客様へのサービスを行っている最中でも行える対策としては、椅子を使用することとグッズを用いていることが有効です。もし、常に立ちっぱなしで作業をしているのであれば、椅子に座る時間を作るだけでかなり楽になるはずです。座るという動作を行えば、体の血行の流れが変わりますので、血が停滞してしまうことがなくなります。また、グッズとしてはコルセットや椅子の上に敷いておけるカバーなどがおすすめです。姿勢をキープするために筋肉を使わなくてよくなりますので、凝り固まった細胞を和らげる効果が期待できます。
まとめ
美容師として長期間勤めていれば、当たり前に腰痛になると考えるほうが無難とも言えそうです。不思議なことに3年間くらいの期間を経過し、美容師としてのやりがいを感じ始めたころに腰痛などの不調が深刻化します。美容師という仕事を楽しみ、お客様へ良いサービスを提供し続ける基礎となりますので、常にケアを欠かさない意識が大切と言えるでしょう。