いまや、ジェルネイルをはじめ、フレンチネイルなど、ネイルのおしゃれが全盛です。おしゃれに敏感な美容師さんならやってみたいと思うのも当然。しかし、手先が勝負の美容師さんが爪を伸ばしてネイルをしていてもいいのでしょうか?
ここでは、美容師さんのネイルについて考えてみたいと思います。
目次
美容師はネイルをしていても大丈夫なのか?①美容師に人気なネイルとは?
いまや全国に約25,000店と都市部を中心に増えているネイルサロン。中には美容室の一部でネイルの営業をしているところもあります。最近の美容学校では、授業の一環でネイルの実習を取り入れているところもあり、美容師さんはネイルの知識がある人も多いので、セルフネイルをしている場合もあります。
また、かつてネイルのことをマニキュアと言っていた時代に比べると格段の差があり、美容師さんに限らず、一般人の誰もがネイルをする時代になっています。
美容師さんの中には、ネイルをすることが仕事の邪魔になると知っていてもやはり指先のおしゃれはやめられないということで、普通のジェルネイルではなくて「パラジェル」をする人が増えています。このパラジェルとは、サンディングをしないので、爪が薄くならず、LEDライトで硬化させるので、10秒~1分ほどと仕上がりが早く、水仕事をする人には最適なネイル方法です。
ただし、美容師という職業上長い爪はお客様を引っ掻いたりしてしまうためNGなので、短い爪でこのパラジェルをしている人が多いようです。
パラジェルはLEDですばやく硬化しているため、ちょっとやそっとでは剥がれません。中には1ヶ月はゆうに長持ちする場合もあります。そのため、忙しい美容師さんにも人気なのです。
ただ、その柄が問題です。近年流行のツイード柄、デニム柄などはまだ地味な方ですが、ラインストーンや羽、スタッドなど、固形物を貼り付けるようなものは、美容の作業中にお客様の髪や顔にひっかかり兼ねないので注意が必要です。
サロンによっては、個人の趣味を尊重してか、美容師のネイルに関してはあまりうるさく言わないところもありますが、定期的に爪のチェックをして、派手なネイルや長い爪を厳しくチェックしているところもあるようです。
美容師はネイルをしていても大丈夫なのか?②でもやはりネイルはやらないのが正解?!
自己表現やおしゃれの一環として、短い爪でネイルをやっている美容師さんも多いようですが、結果としてはできれば、美容師さんはネイルをやらないほうがいいでしょう。
特に長い爪でネイルをしていると、シャンプーの時やカットの時も爪でお客様の頭皮や顔を引っ掻いてしまうこともあるため、とても危険です。ネット上にも「長い爪でシャンプーをされて不快だった」「髪をとかしている時に、引っかかれた」などの書き込みも見られました。
爪がもし、お客様の目に入ってしまったりすると、訴訟問題にもなりかねません。
また、マニキュア、ネイルをしたとしても派手な色は避け、清潔感を大切にしてほしいものです。色は薄いピンクやベージュ、クリアにとどめておきたいですね。
美容師はネイルをしていても大丈夫なのか?③国家試験でも爪の検査がある
そもそも美容師の国家試験の時を思い出してみて下さい。爪の検査がなかったですか?爪の検査をして、ちょっとでも伸びていたら不合格となってしまいます。
このように美容師は短い爪でネイルはなしが基本です。
また、お客様の中では派手なネイルが嫌いな人や、ネイルの匂いが嫌な人もいるので、次回から担当を外されてしまう可能性だってあります。いままでついてくれていたお客様が突然、担当を外したのは、どうしてなのか?自分ではわからない部分も多いでしょう。お客様は意外な所にセンシティブな人もいます。
そうならないためにも、派手なネイルや長い爪はやめておきましょう。
まとめ
「美容師はネイルをしても大丈夫なのか?」という疑問に迫りましたが、いかがだったでしょうか?結果としては、お客様とのトラブルを起こしたり、不快な思いを抱かさないためにも、美容師は派手なネイルや長い爪をするべきではないのではないでしょうか?
美容室に座っているお客様は、視線が低いため、意外に美容師のことを見ています。身だしなみはもちろん、髪が綺麗に整っているか、変な匂いがしないか、服はきれいか、それに爪に至る細部まで見えてしまうものなのです。
ネイルが特に嫌いではないお客様にとっても、美容師がしているネイルがあまりお客様の趣味に合わないものだったら、よい感情は抱かないでしょう。
ホテルや旅行業など、他のサービス業でもそうですが、派手なネイルやヘアカラーや厳しくチェックされるように、美容師も例外ではないのです。
サービス業の中でも美容師は個性がウリになっていて、派手になりがちですが、一般のお客様は概して普通の人が多いのです。そのため、あまり個性の強いネイルなどだと、拒否反応を起こしてしまわれることさえあります。
美容師は、ネイルは極力やらない。やっても艶出しのクリア程度にとどめておくのが無難でしょう。