美容院に行って、頭をやってもらっているとき、ちょっといなくなったな、と思った美容師さんが戻ってくると「ふわ~ん」とタバコの臭いがする時ってありませんか?
限られたスペースのバックルームで吸っているので、身体に匂いがついてしまい、お客様に匂ってしまうのですね。
それに美容師同士の交流会に行っても、もくもくとすごい煙なんだそうです。そもそも、美容師さんの喫煙率ってなぜ、多いのでしょうか?
目次
美容師に喫煙者が多い理由①カッコイイから
第一の理由はカッコイイからです。美容師さんは日常的に「カッコイイ」ものを探しています。一種の「職業病」とも言っていいかもしれません。
当然、映画や雑誌、Webなどからも影響を受けます。近年では、禁煙の風潮が広まり、メディア上でも喫煙シーンが載らないケースが多いですが、それでも昔見たタバコを吸うカッコいいシーンが忘れられません。
美容師さんは洋楽好きな方も多いですが、特に海外のロックミュージシャンとタバコは切っても切れない縁があります。タバコにはそれらのカッコいいイメージが焼き付いていて、ついつい真似してしまうのです。
美容師に喫煙者が多い理由②落ち着くから
美容師がタバコをすう理由のひとつには「落ち着くから」というのがあります。科学的には「落ち着く」というのは、タバコのニコチンが脳のニコチン受容体と結合して、ドーパミンが放出されて、快感を覚えるから落ち着いたように感じるのです。
一種の依存症のようなものですね。ですからタバコをやめたいと思っても続けてしまうのは、意志が弱いからではなく、ニコチン依存症という立派なメカニズムがあるのです。
美容師に喫煙者が多い理由③イライラするから
会社員などと比べ、社員の美容師さんの仕事は拘束時間が長いです。それに経験を積んで面貸しで働くようになっても、お客様がコンスタントに来てくれるかどうかつねに不安な状態が続く時もあります。
そのため、心が完全に安定していることも少なくなりますので、ついついタバコに走ってしまいます。タバコに含まれるニコチンは、体内から脳に入り、ドーパミンを放出させますので、快感を覚えます。
美容師仲間が吸っているから
世間ではすでに喫煙率が全体の30%ほどになったそうですが、美容師間の喫煙率はいまだに高いです。いくらタバコが値上がりしようと空い続ける理由、それは上記の依存症もありますが、「美容師仲間が吸っているから」です。
飲みの席などで、タバコを吸わないと「あれ?吸わないの?」などと不思議がられたりします。できればタバコは止めたいと思っているけれど、そのため、いつになってもやめられないのも現状。ようするに、仲間はずれが恐いんですね。その仲間うちでも禁煙者が増えてくると、美容師間でも禁煙者が増えるのでしょうか?
まとめ
美容師に喫煙率が多い理由についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
カッコイイから、落ち着くからと何気なくはじめたタバコですが、禁煙風潮の高い昨今では、タバコ臭い美容師は担当を外されたりすることもあるそうです。
それにタバコというと健康への害も心配ですが、それは何も肺がんだけではありません。吸収が早い口の粘膜から吸収したニコチンの有害物質で、唾液も減り、口腔がんや歯周病、虫歯もできやすくなります。喫煙者の美容師さんには酷かもしれませんが、ほんとうに喫煙は、百害あって一利なしです。
そういう危険性も踏まえているため、ほんとうは禁煙をしたいのだけれど、どうしてもできないという人の中には今流行の電子タバコに変えたりしている美容師さんも多いので、禁煙への第一歩は、まずそちらから検討してみてはいかがでしょうか?