ピアスやひげ、タトゥーを個性的なファッションとして楽しむ方も少なくありません。また、美容師という仕事をしていれば、自分がオシャレと考え、ひとつの提案として持ち込む場合もあります。ただし、お客様目線で美容師がオシャレと考えるピアスやひげ、タトゥーはどのように見えているかを客観的に考える必要があります。今回は、「美容師はピアス・ひげ・タトゥーをしてもいいのか?」について深く解説していきます。
目次
美容師のピアス・ひげ・タトゥーは問題ない?
美容師のピアス・ひげ・タトゥーなどの身だしなみについては、規制するような法律はありません。そのため、基本的にどんな出で立ちをしていても、法律上の問題になることはありません。しかし、美容師のファッションはお客様に喜んでもらうためにあるという点を見逃せません。美容師のピアス・ひげ・タトゥーは、顧客からどのように見えているのでしょうか?
美容師のピアス・ひげ・タトゥーはどう見られている?
もちろん個人差はありますが、美容師のピアス・ひげ・タトゥーを好印象と受け取る方のほうが少ないことは確実ではないでしょうか。また、どんなに優しそうな表情をする人であっても、少なからず話しづらさや不誠実な印象を抱いてしまうものです。お客様目線での印象から、ピアス・ひげ・タトゥーをしている美容師が抱えてしまいがちなデメリットを紹介します。
気軽に話せる雰囲気になりにくい
まず同じ仕草や言葉がけをしていても、一般的な美容師よりも話しにくい雰囲気になってしまいがちです。サービス業の基本ですが、何気ない会話の中に隠されている顧客の欲求を受け取りにくくなるリスクも考えられます。お客様によっては会話をしないことで、怖い、不誠実などのネガティブなイメージを勝手に抱いてしまうかもしれません。
提案できるスタイリングが限られる
美容師の提案に対する説得力が減少してしまうデメリットも考えられます。例えば、ゆるふわなイメージにして欲しいと話したい顧客だったとしても、対局にあるようなピアス・ひげ・タトゥーの印象の強い美容師には話さないことも考えられます。また、話の中で可愛らしいイメージのスタイリングを提案しても、採用される可能性も高いとは言えないでしょう。
悪い噂に繋がる可能性がある
残念ながらどんなに腕の立つ美容師でも、見た目の印象が先立ちます。紹介で成り立っている美容室という業界では、顧客が友人へどのような感想を話すかで売り上げに変化が出てしまいます。あくまで個性的なオシャレと受け取られる範囲でピアス・ひげ・タトゥーを取り入れいるという意識が大切になります。
ピアス・ひげ・タトゥーをした美容師が喜ばれる3つの基準
ここまでは個性的なファッションとして、ピアス・ひげ・タトゥーをした美容師のデメリットについて紹介してきました。では、お客様目線で喜ばれる、受け入れられる美容師のピアス・ひげ・タトゥー基準はどこにあるのでしょうか。自分が好きだからという理由ではなく、お客様のためになるからという根拠をもとにファッションについても考える必要があります。
清潔感が感じられる
仕事をしている方であれば、当然のことと感じられる方も多いと思いますが、個性的な出で立ちの中にも清潔感が感じられる必要がありそうです。特にひげを伸ばしている美容師の場合には、手入れを欠かしてはいけません。また、ピアスについてもじゃらじゃらしているよう場合には、美容師のファッションとして不適切と受け取られるでしょう。
気軽に話せる雰囲気がある
タトゥーについては、お客様に怖がられないデザインや場所を選ぶ必要があります。ドクロなどのデザインは、ひと目で話したいという欲求を0にしてしまう危険が伴います。ピアスやひげについても、無骨やクールという印象になるものより、可愛らしさを演出できる雰囲気に仕上げましょう。
サロンの雰囲気にマッチしている
美容師は個人のサービスで固定客を掴んでいくものでもありますが、サロンの雰囲気を気に入っている顧客も少なくありません。そんなお客様にとって、サロンの雰囲気とマッチしない出で立ちをしている美容師がいることは、どのスタッフに聞いても大丈夫という安心感を害することに繋がります。自分ひとりではなく、美容院に属しているスタッフで売り上げを作っているという意識も持ち続ける必要がありそうです。
まとめ
美容師がファッションの一部として取り入れているピアス・ひげ・タトゥーは、顧客を喜ばせるためという明確な根拠が必要です。美容師としての経験が長くなるにつれて、出で立ちを自分の意思だけで自由に決めて良いものと勘違いしてしまう可能性があるため、注意が必要です。ネガティブな印象に繋がりやすいという点に注意し、円滑なコミュニケーションが図れるのであれば、ピアス・ひげ・タトゥーも問題はないでしょう。